RESEARCH
研究室紹介
研究内容
生物活性天然物の全合成から展開する科学
研究課題:
1. 全合成のための新しい反応・合成法・戦略の開発
2. 生物活性天然物の全合成研究
- Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62, e202219114.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62, e202309688.
- J. Am. Chem. Soc. 2023, 145, 600-609.
- J. Am. Chem. Soc. 2021, 143, 21037-21047.
- J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 13227-13234.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2020, 59, 479-486.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58, 12159-12163.
- J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 16420-16429.
- J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 1814-1817.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 2493-2497.
- Chem. Sci. 2015, 6, 3383-3387.
- J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 5916-5919.
3. イオンチャネル形成分子の合成・機能研究
- Chem. Sci. 2022, 13, 7482-7491.
- J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 10602-10611.
- J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 14011-14018.
- Nature Chem. 2010, 2, 280-285.
4. 抗がん活性分子の合成・機能研究
- J. Nat. Prod. 2021, 84, 1854-1859.
- Chem. Eur. J. 2021, 27, 1088-1093.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2020, 59, 4564-4571.
- J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 12189-12199.
5. 抗菌分子の合成・機能研究
- J. Org. Chem. 2018, 83, 6924-6935.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2017, 56, 11865-11869.
- Angew. Chem. Int. Ed. 2015, 54, 1556-1560.
6. 天然物の構造と機能をモチーフとした新機能分子の創出
- Nat. Commun. 2020, 11, 4935.
- Nat. Commun 2019, 10, 2992.
- ChemMedChem. 2015, 10, 540-545.
- ACS Med. Chem. Lett. 2013, 4, 52-56.
当教室の研究基盤分子は、タンパク質などの生体高分子に強力に作用する極性官能基が密集した天然物と、 生体高分子そのものの機能をもちうる巨大ペプチド系天然物です。
タンパク質などの生体高分子に比べ分子量が圧倒的に小さい生物活性天然物は、多様な環状構造や官能基をもつことで、 その機能情報を高密度に集積しています。 一方、その構造は最適・最小化されており、部分構造の欠如は、しばしば劇的な機能低下につながります。 つまり天然物を、医薬や生物機能制御物質として応用するためには、その三次元的原子配列を完全に再現(全合成)する必要があります。 しかし、強力な機能を持つ極性官能基密集型天然物や巨大ペプチドの全合成には、現在でも一般的な方法論が存在しません。
我々は、このような高機能天然物の全合成の高度一般化のための反応・合成法・戦略の開発に取り組んでいます。 さらに、自由自在に三次元構造を操れる有機合成化学を武器に、 天然物が持たない化学的性質を付与した新機能分子や小型化されたタンパク質の創出を目指します。